夜の訪問者

間に合って… …ます。

X100のFとV③。


 日本では大体100km離れると、自分の住んでいる所と植物の生え方や住宅が違って来て、遠くへ行った感じになるようです。しかし、日常に疲れた時に、自分の生活から離れた所に行って、たとえ夜汽車の窓の外の暗闇でさえも違う気がすれば、どこでも旅先だと思えます。これで、文人墨客であれば文字や絵で表すのでしょうが、凡人はそれだとおぼろげになるので、その記憶を残すのに文明の利器を使います。
 今はグーグルマップでかなり詳細はわかりますが、打ち捨てられたような石碑などの詳細は分からず、それを記録するために写真を撮る事があります。そう言った石碑ですから、すり減ったり苔だらけで字が読みにくくなっていて、普通であればrawから色々調整できますが、Fのデジタルテレコンだとjpgのみになります。これは、いくら画像編集ソフトを使っても限界があります。また、上の写真のように画像の補完処理が逆に作用して、本来なら草木がはっきりとわかるので良いのですが、石碑は逆にのっぺりして余計読むのが難しくなります。被写体に近寄ればいいのですが、寄れない場所もありますけれど、それはごく稀なので、撮影調査が目的の場合に困っていましたが、Vはそこが大体クリアされているようなので、それも購入動機になりました。
 ではレンズ交換式カメラで良いのでは、と、思われるでしょう。しかし、それは次回のフラッシュの問題に続きます。

X100Vのバージョンアップ(2.12)。

 続けてデジタルテレコンバーターの事を書こうと思っていましたが、6月29日にスモールバグフィックスの名目でバージョンアップの告知が出ていました。今はSDカードに…という事をせずに、アプリでダウンロードして、アプリからやってくれるので便利です。まだ本格的に撮影はしていませんから、何が変わったとか修正されたとか、そう言うのはわかりませんが、体感的な変化は、データ転送がiOSも Androidも少し速くなった気がします。
 とりあえず、バージョンアップによる不具合は無さそうなので、上げておく方が良いのではないでしょうか。

X100のFとV②。

 昔のカメラの様に、ファインダー覗きながら光量見てどこを飛ばしてどこを落とすかを考えて撮るのも良いのですが、時間が許さなかったりすれば、一発勝負になる時があります。  
 これは富士フイルムのX-Pro3の発表会での写真ですけれど、X100Fで撮ったものです。条件は測光はマルチでf4の絞り優先で後はオートです。窓から晴天の外光、天井から薄っすら(美術館ですので)白熱球、補助で横からLEDライトという光源が色々ある場合、どこにピントが合うかで感度がリニアに変わらず、合わせた所の明るさでかなり明るさが違って来ます。この写真の場合、レンズ周辺は良いのですが、軍鑑部のダイアルがテカってしまっています。これをFに置き換えてProで撮ると、そのテカりは消えていました。これはRAWで思ったよりシャドウ部は保っていますけど、白飛びは本当に飛んでしまって空白です。
 新技術は、Proから始まってX100にも搭載されるので、販売時期がPro+1年位が通例、そこに初期ロッド除けの+半年で購入しようと思っていました。