夜の訪問者

間に合って… …ます。

X100のFとV③。


 日本では大体100km離れると、自分の住んでいる所と植物の生え方や住宅が違って来て、遠くへ行った感じになるようです。しかし、日常に疲れた時に、自分の生活から離れた所に行って、たとえ夜汽車の窓の外の暗闇でさえも違う気がすれば、どこでも旅先だと思えます。これで、文人墨客であれば文字や絵で表すのでしょうが、凡人はそれだとおぼろげになるので、その記憶を残すのに文明の利器を使います。
 今はグーグルマップでかなり詳細はわかりますが、打ち捨てられたような石碑などの詳細は分からず、それを記録するために写真を撮る事があります。そう言った石碑ですから、すり減ったり苔だらけで字が読みにくくなっていて、普通であればrawから色々調整できますが、Fのデジタルテレコンだとjpgのみになります。これは、いくら画像編集ソフトを使っても限界があります。また、上の写真のように画像の補完処理が逆に作用して、本来なら草木がはっきりとわかるので良いのですが、石碑は逆にのっぺりして余計読むのが難しくなります。被写体に近寄ればいいのですが、寄れない場所もありますけれど、それはごく稀なので、撮影調査が目的の場合に困っていましたが、Vはそこが大体クリアされているようなので、それも購入動機になりました。
 ではレンズ交換式カメラで良いのでは、と、思われるでしょう。しかし、それは次回のフラッシュの問題に続きます。