夜の訪問者

間に合って… …ます。

趣味の散歩は理解されない。

前回の続きです。
地方の小都市、町に行くと少子高齢化の昨今、そして車社会ですから、そもそも人が歩いていませんし、食堂も旅館も減っていますから、宿泊はおろか、駅があって、タクシーが停まってる所程度の賑わいがなければ昼食も覚束ないのです。都市や観光地では気にも留められませんが、そういう所に余所者は異質ですので、目的が休養と散歩であるというのは、よほどの暇人であるという認識よりも、物騒であるという感覚であります。
海外に行けば入国審査で滞在理由を聞かれますが、往々にして観光であれば好意的であるのですが、国内でそう云う観光が無いと思っている所に(温泉、古刹、絶景の類)行く場合、一番理解されやすいのが「写真が趣味」という話で、これは今の所全国津々浦々で通用するようです。

秋深き。

旅行は思い立ってすぐ行くのが肝要で、人気(ひとけ)はあるのだけど、誰もいないようなところに行くのです。しかしお祭などにぶつかればそれはそれで楽しいものです。
何故旅行に行くのかと言えば、日常と離れることで、景色や街の様子やお国言葉が違えば全く余所者であることが自分でも判って、社会の構成員から外れて居て、ただぼんやり宿や列車の窓の外を見ているだけで時間が立つようならば、目的は達したことになります。しかし、どこへ行くとしても、そう云うところは一体何もないここへ何をしに来たのか、と質問がでるので、休養といった漠然とした答えよりも、ネットなんかで名所旧跡を調べてそれの見物なり、もしくは写真撮るのが趣味とか、相手の希望したり理解のしやすい理由は考えておいた方が良いと思われます。


シグマのレンズ。

 少なくともネジの一本まで自社生産を謳ってるのはシグマだけで、また、マイクロフォーサーズ規格で、ちゃんとオートフォーカスしてくれる交換レンズを作っている会社でもあります。ただ、APS−Cからの設計ですから、所謂画角が変則的な感じになりますし、逆に写真の周辺部の曖昧さを切り捨てられる利点もあります。設計思想が、誤差偏差を極力無くした上で、どうしても出る偏りをどこに持って行くかと言う発想が良いし、なにより価格が安価であるのも魅力です。
 今、スマホのカメラの画角が28mmから90mm位で撮れるようになっていますから、それをカバーするズームレンズを付ければ良いのですが、街の作りとか、道の幅によって大体使う所が決まって来るようで、例えば関東が35mm、大阪市内は28mm、京都は50mmと言う写真ばかりになるので、写真を撮る事が最重要でなければ、軽い単焦点で十分と言う事です。そして、90mm位からは2階の看板や道の先までを写したい時でしょうか。この傾向は自分でも不思議に思っています。この写真は全てSIGMA 60mm F2.8 DN | Artです。