夜の訪問者

間に合って… …ます。

秋深き。

旅行は思い立ってすぐ行くのが肝要で、人気(ひとけ)はあるのだけど、誰もいないようなところに行くのです。しかしお祭などにぶつかればそれはそれで楽しいものです。
何故旅行に行くのかと言えば、日常と離れることで、景色や街の様子やお国言葉が違えば全く余所者であることが自分でも判って、社会の構成員から外れて居て、ただぼんやり宿や列車の窓の外を見ているだけで時間が立つようならば、目的は達したことになります。しかし、どこへ行くとしても、そう云うところは一体何もないここへ何をしに来たのか、と質問がでるので、休養といった漠然とした答えよりも、ネットなんかで名所旧跡を調べてそれの見物なり、もしくは写真撮るのが趣味とか、相手の希望したり理解のしやすい理由は考えておいた方が良いと思われます。